幌萌鐵道管理局   '91夏 東北地方私鉄乗車記
 
1.津軽鉄道 (津軽五所川原−津軽中里:20.7km:720円)

 「津軽鉄道」と言えばストーブ列車と言う答が返ってくるが,私の行った時期はなにしろ夏。当然走っておらず,そのかわりこの時期は風鈴列車が走っていた。このような企画列車の運行時期は,

 ・風鈴列車    7月1日 〜  8月31日
 ・鈴虫列車    9月1日 〜 10月31日
 ・ストーブ列車 11月1日 〜  3月31日
となっているのでご参考までに。

 津軽五所川原駅はJR五所川原駅とホームが接続している。ここに機関区もあり,客車,気動車,排雪車,機関車等いろいろな車両を見ることができる。
 現在走っている車両の主流はキハ2400形である。このキハ24000形は自社発注の車両でJRキハ20形と同形列である。また最近はキハ22も数両入ってきている。かつては旧国鉄キハ11形も走っていたが数年前に廃車となり,現在津軽中里に留置されている。客車の運行は乗客の多い通勤通学時である。
 さて津軽五所川原からゴトゴトと列車に乗って行く。まわりは一面の田圃。津軽平野のド真ん中であり,たいへんのどかで心が和む。我が家の祖先はこの津軽出身なのでなにか感慨深いものがあった。

 列車は津軽飯詰、嘉瀬と止まって、金木着。金木といえばあの太宰治の生まれた街で有名だ。駅でも太宰治関係の看板やポスターが目につく。なお太宰治関係を周るには次の芦野公園で下車した方がよい。ここには津軽鉄道の保存車両も展示している。
 金木の街を過ぎると再び田園地帯となり単調な景色が続く。そしてちょっとした高台の集落,津軽中里が終点となる。
 というわけで特に沿線で見るべきものはあまりありませんが、都会の喧噪を忘れ心身をリフレッシュするには最適の路線でしょう。

 津軽鉄道の切符の状況であるが、一応大きな駅では自動券売機が入っているものの窓口には硬券の口座があり買う事ができる。とてつもなく古い切符が残っていると言うのは鐵研の中では有名な話であるが、いまだに現存しているようだ。切符収集の点からはたいへん興味深い。また改札で記念に切符が欲しいと頼んだところ快く頂けた。
 他に記念にいろいろ売っていたが、ストーブ列車の石炭まで記念に売っているのには驚いた。商魂たくましい限りである。

 各気動車にはちょっとしたヘッドマークがつけられており、私が確認したのは「風鈴」、「十三湖」、「龍飛」、「祭」の4つである。
 津軽鉄道は桜の季節はたいへんきれいであるようなので(写真でよく見る)今度はその時期に行ってみたいと思う。私がお勧めする線区の一つである。


▲ キハ24000同士の交換
金木駅にて ('91.8.22)


▲ キハ24024
津軽中里駅にて ('91.8.22)

2.下北交通 (下北−大畑:18.0km:350円)

 下北交通は昭和60年7月に国鉄大畑線から移管されたものである。下北交通は元々バス会社であったが、大畑線移管の際、採算無視の南部縦貫鉄道が食指をのばしてきたため、地元の経営基盤を守るということで下北交通が引き受けたらしい。とうに廃止になっていてもおかしくない線区なのである。

 現在,下北交通には気動車キハ85形が3両在籍している。これは元国鉄キハ22であるが,デッキと客室の仕切りを取り払い,トイレも撤去しワンマン仕様としたため,キハ22とはかなり変わってしまった。塗装も赤・白の明るいものである。

 下北駅はJRのホームと共用しているが一応鎖で区切っている。また線路はかつての大畑線当時とは異なりJRとはつながっていない。
 下北を出た後はしばらく街を通り田名部に着く。田名部はむつ市中心部にあり,駅前からは多くのバスが出ている。恐山への連絡地でもある。
 さて田名部を出ると林・野原の間をぬって走り,やがて海岸線近くを進み終点大畑に到着する。大畑は構内がかなり広く車庫があり,駅前からは大間方面のバスが出ている。

 切符であるが,有人駅の下北,田名部,大畑には硬券の入場券・乗車券があるのを確認した。なお下北はJR下北駅駅舎内の箱部屋のような専用窓口で売っている。

 乗客の大半は高校生らしく,私が乗った時もそうであった。一応それなりの乗車率ではあったがバスで運んだ方が採算がいいのは一目瞭然である。下北交通自体バス会社であった為辛いところではあろうが,ここは我慢して走らせていただきたい。廃止になる可能性は十分である。


▲ 下北駅にて ('91.8.21)


▲ 大畑駅にて ('91.8.21)


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