| 幌萌鐵道管理局 関東鉄道 −「気動車王国」の現状 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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3.常総線について 常総線は常磐線取手駅から水戸線下館駅までを結ぶ全長51.1kmの路線である。このうち取手−水海道間は複線化されており東京通勤圏になっている。これに対し水海道以北の区間は単線で列車も1時間に1本位しか走らないローカル線である。沿線は畑・水田が主で,駅近くになって突然住宅地が開けてくる。車庫,機関区は水海道にある。それではいろいろな面からみてみよう。 ◆ 駅 まず常総線の駅から話を始める。常総線には24の駅がある。駅の一覧は下のようになる。
取手 ◆ ダイヤについて 常総線の列車は水海道を境として大きく変わる。列車数を見ると取手−水海道間61往復(取手−新守谷区間運転1往復を含む)に対し水海道−下館間は下妻止まりを含めて26.5往復となっている。列車は原則として水海道に入庫するが,4本は下妻に駐泊する。常総線には127番までの列車が設定されているが忌み数字の42列車は存在しない。
【取手−水海道間】
【水海道−下館間】 ◆ 車両について 「関東鉄道」といえばやはり『気動車王国』という言葉が浮かんでくるが常総線では最近車両の交代が激しく,5年前の昭和60年には17形式あったものが現在では9形式となり形式の統一化が進められ,ほぼ全車通勤車両となった(但し車両数の方はDCにおいては41両から46両と増えている)。そこでここでは現在在籍している車両について述べてみる。
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キハ0形(001−008:8両:片運転台) 常総線では最も新しい車両。昭和57年から順次導入された。車歴上は新製になっているが,実際は国鉄キハ20系の下回りを流用したもので新製したのは車体のみである。編成は奇数・偶数の2両で1編成(取手側が偶数車)になっており固定連結器で連結されている。主にラッシュ時の運転に運用されている。前面貫通扉の真上に方向幕がついており,関鉄の車両では唯一前照灯が窓の下にある。側面は両開きの扉が3つある。なかなか通勤車両らしい車両である。
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![]() ▲ キハ004 水海道にて |
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キハ310形(311−318:8両:片運転台) この車両は国鉄キハ17形の下回りを流用したもので,車体は新製した車両でありキハ0形と似た経歴であるが改造車となっている。この車両も奇数・偶数の2両(取手側が偶数車)で編成を組んでいる。昭和52年から53年にかけて導入された。側面はキハ0形とさほど変わりないが雨樋と扉の窓に多少の違いがある。前面の形態はキハ0系と似ているがこれは現在鹿島鉄道にあるキハ600形から続いているものであり,関東鉄道の標準形といえるだろう。前照灯はシールドビームで貫通扉の真上にある。これも通勤車両という感じのする車両であるがキハ0形に比べて見劣りする。外観はシンプルでよい。
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![]() ▲ キハ316 水海道にて |
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キハ500形(501,502:2両:両運転台)
この車両はちょっと面白い経歴を持つ。常総筑波鉄道が昭和34年に新製したものであるが,501〜505の5両あり筑波線に投入されたが直ちに501・502と504・505が互いに車番を入れ替えた。そして昭和38年,501・502は常総線に移籍された。なお筑波線に残ったもののうち504・505は空気バネ台車をはき,これが後にキハ800形・キハ900形に採用された。この車両は当時画期的なものであり,ステップが廃止され初めての統括制御車であった。さて車体は日車標準体でまるっこいイメージを受ける。側面の扉は片開きで2つである。新製時はセミクロスシートだったが常総線に移籍したこの2両はロングシート化された。私の好きな車両の一つである。
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キハ800形(801−805:5両:両運転台) この車両は昭和36年に常総筑波鉄道が新製したものであるが,日車標準形のためキハ500形にそっくりである。車長がキハ500に比べ2m延び20mになった。登場時は801〜803が常総線,804・805が筑波線に投入されたが,昭和39年全車常総線に配置となった。シートは当初はセミクロスだったがロングシートに改造された。さすがに2扉車のロングシートは長い。この車両も空気バネであるが実際に乗ってみると揺れがひどく古さを感じさせる。現在も稼働率が高く第一線で働いている。なお同型車に片上鉄道のキハ800形,小坂精練のキハ2100形がある。なお804・805は筑波線の時代に水戸線乗り入れを経験している。
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![]() ▲ キハ804 水海道にて |
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キハ900形(901・902:2両:片運転台) この車両は常総筑波鉄道最後の新製車で昭和38年にできた。従来の車両とは異なり片開きの3扉車である。前面形状は国鉄キハ30系の影響を受けて似ているが,側面はキハ800形を3扉にしたものであるといえる。運転台は901が下館側,902が取手側を向いており,通常2両で編成を組んでいる。
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![]() ▲ キハ901 水海道にて |
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キハ35形(351〜3517:17両:片運転台) 現在最も常総線で勢力を持ってきた国鉄のキハ35である。これらの為に関鉄名物の多くの車両が廃車となった。昭和62年より国鉄清算事業団からキハ30とともに購入され,水海道機関区で多少の改造の後順次投入されてきた。改造されたのは主にステップの廃止,シートの更新,便所の撤去である。運転台は奇数車が下館側,偶数車が取手側についている。なおこの車両の投入とともに新塗装化が進められた。
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![]() ▲ キハ3517 水海道にて |
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キハ30形(301〜304:4両:両運転台) キハ30形は4両であるが,このうち301〜303はキハ35形と同様,国鉄清算事業団から購入されたものである。一方304は筑波鉄道廃止後,常総線に移ってきたものである。
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DD502形(502:1両:機関車)
これは常総線唯一のディーゼル機関車である。昭和31年に常総線に投入されて以来34年間常総線に在籍している。このDLはセミセンターキャブでエンジンは1基である。塗装は濃い茶色で車体は丸みを帯びているが正面から見ると難い感じがする。常総線は昭和49年に貨物輸送を廃止した為活躍の場を失ったが昭和50年代の取手−水海道間の複線化工事にはフル稼動した。その後大した仕事もなく最近動いたのは試運転以外では昭和62・63年のキハ30・35の搬入くらいである。
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トキ250形(252,253:2両:貨車) 取手−水海道間の複線化工事の時,DD502とともに活躍した貨車である。これは昭和57年,秩父鉄道より5両譲受した。しかし工事終了後使わなくなった為3両が廃止となった。残った2両も守谷駅構内で腐りつつある。
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その他の車両 保線関係の車両と思われる小型DL2両を10月に下妻駅で目撃した。うち1両はJNRマークのついた専用線用DLであった。いろいろな資料を見ても載っていないので詳細はわからないが常総線は貨物営業が無いので他社のものではなく関鉄のものであろう。
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廃車になった車両について
初めにも述べたようにこの5年間に形式の統一化が進んだ。この間消滅した形式は,湘南形の顔をしたキハ703形・キハ704形・キハ720形,関東鉄道の今に続く前面形状の元祖のキハ610形,元南海電鉄で私鉄唯一の4扉DCだったキハ755形,雄別鉄道から来た道産子のキハ813形,常総筑波鉄道が特急「しもだて」用に作ったキハ700形,元小田急のキハ751・キハ753形,国鉄キハ07形が種車とは思えないキハ550形の10形式である。それぞれ個性的な車両ばかりであった。
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◆ 新塗装について
関東鉄道は長い間クリーム色とオレンジ色のツートンカラーの塗装であったが,イメージ刷新を狙ってか昭和62年から新塗装化を進めた。
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![]() ▲ ツートンカラー時代のキハ313 取手駅にて (S62.9) |
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